長女が生まれて現在6年生になりました。その長女は1年生の後半くらいから学校に行けなくなりました。
でも、今は何事もなかったかのように毎日学校へ行っています。
ただ、4年生の長男も同様に小学1年生の後半くらいから学校へ通えなくなってしまいました。
長女がやっと学校へ行けるようになったタイミングで長男が不登校になってしまった事実は
夫婦にとっては情けなく、ショックでどうしたらいいのか、苛立ち、戸惑い、ほぼ思考停止となってしまいました。
かれこれ現在4年生になった息子ですが、少しずつ変化が見られるようになりました。でも登校できてません。
今では、この現実をある程度冷静に受け止め、今、できることをやっていこうという気持ちに変化してきてます。
目次
この投稿の目的
結論からいうとこの記事を見て、不登校が解消できるかはわかりません。
同じようなことで悩んでいる方がいたら、あなただけでなく、同じように戸惑って、焦って、苛立って、何もうまくいかないでいる私たちがいるということを知って少しでも気持ちが楽になったり、参考程度にでもなってくれたらうれしいです。
不登校について
90日以上欠席をしている生徒で、文部科学省では小学生が平成30年では44841人で1000人あたり3.4人で右肩あたりで増えています。
娘の場合
小学1年生の夏休み明けから休みがちになり、次第に登校できなくなりました。3年生の後半から何事もなかったように登校できるようになりました。現在6年生となり元気に登校しています。性格は積極的で明るい方だと思います。
息子の場合
娘と同様に小学1年生の前半から休みがちになりました。現在小学4年生です。先生の協力もあり毎朝7時前から個別に授業を受けさせてもらっています。性格は内向的で気持ちを表現するのが苦手です。嫌だとはっきり言えない。ゲームや昆虫採集が好きな普通の少年です。
不登校の理由について
不登校の理由として多いのが、家庭不和など家庭環境に関わる原因が最も多いというのが調査結果がだそうです。
子どもにはどうにもならない事情で学校に行けなくなるのは子どもにとっても悲しくて切ないことです。
娘の場合
はっきりとした原因は不明でした。登下校のときに上級生にからかわれたり、放課後児童教室に馴染めなかったりしていました。朝、起きれず、お腹が痛くなったりと体調が悪化するようになりました。
息子の場合
ともだちや先生、授業や行事など、周囲になかなか馴染めなかったようです。
保育園と違う、集団行動が苦手だったことも原因の一つかもしれません。
朝、起きれなくて、学校まで一緒に付き添って連れて行くことがありました。
学校に行くと何事もなかったかのように帰宅してくるのですが、朝になると行きたくないと玄関からなかなかでないような日が続くようになりました。
結論:理由は分からない
娘の時もそうでしたが、学校に行きたくないはっきりとした理由は本人に聞いてもわかりませんでした。聞くと嫌がられます。
学校での友達とうまくいっていないのかと思いましたがそれが原因ではないようです。
不登校の子どもたちは何で学校に行きたくないか自分でもわからないがただ行くのが嫌ということが多いようです。
私たち家族について
私たちは、40歳前半の夫婦と、私の75歳の母、長女、長男、次女(保育園)の6人、一戸建てに住んでいます。
夫婦共働きで、母親は要介護2で週2回デイケアと週2回ヘルパーさんに身の回りの世話を手伝ってもらっています。
娘が学校に行けなくなったとき母の存在がありがたく、日中私たちがいない時、子どもが学校に行けない時は様子を見守ってくれていました。時々、娘の様子を見てくれたり、娘も母を頼りにしていたようです。
身体が不自由になっても、母がいてくれたことで仕事にいくことができました。母には感謝しかありません。
勤務先の協力
子供が不登校になった場合、まだ低学年であった場合、共働きだと休みを取らなければならないことが多く、勤務先に理解をしてもらうことが必要になります。また、近くに両親がいる場合、協力をお願いすることもあるかと思います。私たちの場合、一緒に住んでいたこともあって本当に助かりました。
職場にも事情を説明して休みをもらうことも多々ありました。なかなか相談しにくいと思うかもしれませんが、迷わず勤務先に相談することをおすすめします。
上司も自分の子供の時に苦労したことがあると言って、子供のためならいつでも相談してくれと言ってもらうことができました。
夫婦共働きで、自分の両親からのサポートが難しい場合、まずは勤務先に相談することが大事です。個人では解決できないことでも誰かに話すことで解決につながることがあります。解決につながらなくても相談先を教えてもらうこともあります。
学校のサポート
担任の先生は、一番のそうだん相手でした。当時娘の担任は新卒採用の経験がない女性の先生でした。
経験がない分、じぶんでは解決できないことに関して上司の先生がたに相談してくれて学校全体でのサポート体制を組んでいただきました。
子供が通っていた学校の近くに地元の国立大学が合ったため、スクールカウンセラーとして大学の先生に話を聞いてもらう機会をつくってもらい夫婦で話を聞いてもらったりしていました。具体的なアドバイスとして、とにかく無理せず、好きな授業にだけ出席したり、放課後に学校にきたりしながら慣れていけばいいということを言われました。
アドバイスは、特別なことではなくて今までも言われてきたことと同じでしたが、学校の先生以外に相談して聞いてもらうことだけで夫婦の気持ちがラクになったと思います。
わかっていても余裕がないと子供に伝わってしまう
余裕がなくなると思考停止状態になってしまい、むやみに怒ってしまったりしがちです。こうなると負の連鎖が続いてしまいます。これを断ち切るためにも話を聞いてもらうことは大事です。やばいなと思ったら、友人、先生、親、職場の同僚、上司に相談してみてください。真面目に受け止めて聞いてくれると思います。
無理矢理学校へ連れて行こうとして
理由もわからず、ただ行きたくないと言うばかりでしたので、娘も息子も無理矢理学校へ連れて行こうとしました。
とにかく学校に行かせようと必死になっていました。
娘は体調に異変がでてきて、無理に連れていくことは断念しました。
息子に関しては、当初学校まで付き添って行ったのですが、あることが原因で無理矢理に連れていくことを断念しました。
息子が学校から裸足で脱走した
朝になっても出発しようとしない息子を無理矢理、車に押し込め、学校の玄関先で先生にお願いしたところ、なんと、裸足のまま学校を飛び出して帰ってきたことがありました。
校長先生や担任の先生はじめ、学校の周辺を探したけれども見つからず、家まで戻ると泣きながらソファの上に座っている息子がいました。自分が嫌になってしまいもう無理に連れていくことはやめようと心から思いました。
なんとかしたいという気持ちが空回りをはじめ、思考も停止し、息子の気持ちはどこにもありませんでした。
嫌がる子どもを無理矢理連れていくことは辛い
息子も相当辛かったと思うんですが、当時、必死に何とかしないと思って焦っていました。職場に遅れてしまう焦りもあり、泣きじゃくって暴れまくる息子を無理に車に連れ込み、学校まで送ることが精神的に辛いことでした。
その夜に、夫婦で相談して無理に連れていくことは今後しないと決めました。親子にとってもそれはよろしくないと思ったからです。
嫌がる息子を連れて行かなくてもいいと諦めることで本当に気持ちが楽になりました。
学校に行けるようになった娘
娘は学校に行けない日中は、近所の同級生が持ってきてくれるプリントをする他は、日中はほとんどTVでアニメをみて過ごしていました。アニメが好きで当時、アマゾンプライムビデオで配信しているアニメのほとんどをみていたように思えます。アニメを選択するとどれも視聴済みになっていましたよ。
娘は、通常の授業はほとんど出席していなかったのですが課外学習などでバスに乗っての遠足見たいなものは嫌がらず参加していました。
書道教室やフラダンスに積極参加するようになって
学校以外で書道教室やフラダンスには積極的に参加していました。書道教室でともだちにあったり、先生が娘が不登校であることをわかっていてよく話しかけてくれました。フラダンスでは、先生が自宅に招いてくれて直接指導してくれ、たくさん話かけてくれました。何気ない話が明るい気持ちや、勇気をくれたりしてくれました。先生たちとの何気ない会話はすごく支えになっていると思われます。家族や学校以外の大人とのやりとりで、自分の居場所を少しづつ見つけて明るさを取り戻すことができたようです。
書道の先生、フラダンスの先生方は、優しい大人として接してくれ娘を優しく見守ってくれました。
学校に行かないとき
昼食は弁当を作っておきます。母が日中はいるので様子を見守ってもらっていました。妻の職場が近かったので昼に様子を確認したり、何か合った場合に家の固定電話から電話をかけるように電話の掛け方を教えたりしました。
日中は家の中にいるので時間を持て余すことが多かったはずなのにもらったプリントをやっていなかったりということもしばしばありました。折り紙や工作、本を読んだりして過ごしていたようです。
学校に行かない時は、日中ほとんどすることがありませんでした。寝る時間も、起きる時間も乱れてくるようになります。そうすると理由もなくイライラしたりすることが増えてきました。
学校に毎日通うメリットは、学習以外に規則正しい生活のリズムと、給食でのバランスの取れた食事が大きいと思います。勉強する時間、食事をする時間と決められたルールの中で生活をすることは大事だと思います。
ルールを決める
家族で決めたルールが二つあります。
放課後などに学校にきちんと行き、宿題をしない場合、TVやゲームをすることは禁止にしました。
夜の9時までに就寝すること。
特に、夜9時までに就寝することは必ず行うと夫婦で決めました。共働きで9時までに寝るためには、食事、風呂、片付け、選択などやるべきことを速やかに行わないと無理です。これをやるためには、食後に速やかにやるべきことをやるしかないので、夫婦で腹をくくって実行しています。それまではダラダラとTVを見て、10時過ぎに風呂へ入るような生活でした。
小さな変化
宿題をしないと大好きなゲームができないので長男は学校のプリントをやって、放課後学校に誰もいない学校へいき先生に個別授業をしてもらって帰ってくるようになりました。4年生になった現在は先生の協力も合って、早朝7時前に学校へいき個別で授業を行ってもらっています。
長男の場合、他の生徒に会うのが怖いらしくて登下校の時間をずらして学校に行くようにしています。
もう一つの変化は、夜9時前後に寝ることになり、朝早く起きることができるようになりました。朝学校に行けなくなる時は、憂鬱な気持ちもあってか7時30分を過ぎても起きることができませんでした。
夜早く寝るためには夫婦で家事を早めに済ませ風呂にも早く入る必要があるのですが当初はうまくいかなかったりもしたのですが今では9時には寝るという習慣が身について実行できています。早く寝れることで疲れも取れ、翌日も早く寝れるようになり自然と早寝早起きのサイクルになってきます。早く起きた分、自分の時間ができるので本を読んだりしています。
自宅での勉強
学校に行けない場合、学習の遅れなどを心配しました。我が家の場合、特別なことはしていません。
最低限、学校からもらったプリントをやるだけです。プリントでわからないととことは、母親が見て教えたりしています。そして、放課後や早朝に学校へ言ってプリントを提出して先生に見てもらっていました。
タブレットで学習したり、塾、家庭教師も検討しましたが本人がやる気がないと全く意味がないと思い本人がやりたいと言った時にすすめるように考えています。
算数の九九や割り算も自宅と個別授業で覚えることができました。子供のペースで少しづつこなせる量を先生も考えてやっていきます。子供の覚える力はかなり早いのでその子その子に合ったスピードでやっていくことでそれが自信になっていくと思います。焦らずにやれることを増やしていくことで自信もついているようです。
量をこなすことが目的になると嫌になったりモチベーションがなくなってしまうので褒めながらゆっくりと進めるのが長男に合っていたと思います。
現在
小学4年生になった長男は早朝6時前に起床して学校へ行く支度をして6時30分に学校へ私と行っています。
6時45分に誰もいない教室へ入り7時頃から7時30分まで担任の先生から個別で授業を受けさせてもらっています。わずか30分だけしか学校にはいませんが毎日学校へ行っています。早朝の教室に校長先生も顔を出してもらって声をかけてくれたりと学校全体でバックアップをしてもらっています。
最初は、放課後に妻が17時に子供を連れて行っていたのですが先生も夕方よりは朝きてもらったほうが都合がいいといっておられたので息子と相談して朝7時から授業を行ってもらっています。毎朝、6時前に起床して6時30分過ぎに自宅を出発しています。早朝学校へ行くとすでに先生が何人か出勤されており、教師の朝は早いのだなぁと感じました。
以前、放課後に息子を学校へ連れて行こうと帰宅した時は昼寝をしたりと、不規則な生活習慣になっていましたが、毎朝決められた時間に起きて学校に行くことで夜もしっかりと睡眠がとれ、生活のリズムが整ってきたと感じています。
今後の課題として
いつ学校に行けるようになるのか今のところ全くわかりませんが、早朝毎日学校に通えていることは小さな進歩であり今後自然に行けるようになれるのではと少しだけ期待しています。
これまで、本人が行けたらと思い欲しいものを買ったりしていかせようとしてみたりしましたが長続きはしませんでした。実際のところ本人が自信がついて行く気になれないとうまくいかないとは思っていますが、当初は何とかしていかせようと必死でした。少し行けるようになって、また行けなくなると親ががっかりしてしまうことがあり、無理にいかせることと、期待することは諦めました。このことで親の気持ちがラクになり余裕がでてきました。
それは、これまで支えてくれた人のアドバイスもあったと思います。今後は、次のステップにすすめるよう息子に途中からでも好きな授業に参加できることを考えています。そこに行きつけまでの偶然や自分のこれまでに自信がつながっていけたら嬉しいなと思います。
気持ちの変化について
我が家は長女から始まって息子と2人が不登校になってしまいました。一人が行けるようになって入れ替わるように息子がいけなくなった時はかなり落ち込んでしまいました。
長女の時もいろんなことをして行けるようになったので、親の気持ちも強くなったのかなぁと思っていたけどもやはり夫婦揃って悩みました。
特に、子育て世代は仕事も忙しく家庭の中で少しでも混乱があるとうまくいかなくなり歯車が噛み合わなくなってしまいがちです。時間の制約もある中で家族と向き合う時間をしっかりと持つことは精神的にも肉体的にも辛いことでした。普段は意識していないと思っていても周りからどのようにみられているのかが気になったりと自分たちをどんどんマイナスに追い込んでいきがちになります。
その中で職場や学校、近所の人たちに相談してみることで私たちはアドバイスをもらったり理解してもらえることで気持ちがラクになっていきました。人に話を聞いてもらうだけでこんなにラクになれるのだと思い前向きに進む勇気をもらうことができました。人はすぐに強くはなれませんが、少しの勇気で少し前進することができます。
人に相談することって最初は恥ずかしくて勇気がいるのですが、こちらが真剣に相談すると「そうだったのかぁ。実はさぁ、自分の子供も同じでさぁ・・・」みたいに悩みを共有できたり自分よりも大変な思いを抱えながら頑張っていたりする人もいて、時にはいい相談相手を紹介してくれたりもします。自分の身近にいる人に勇気を出して相談することも大事です。せっかく勇気を出したけど思うような答えをもらえることなんてあまりないのですが気持ちを話すことで何かスッキリとするはず。
少し前進することで少しの自信が持てます。少しづつ親も子供も前へ進めればいいのだと実感しています。少しの勇気を人からもらい少しの前進で自信が持てます。その自信を積み上げていけばいいと思いますし息子も私たち夫婦もその途中にいるのだと思います。時には立ち止まってしまうこともあるけど、また勇気を持って前進していけばいいと思います。
まとめ
自分の子供が不登校になると思っている親はほとんどいないと思います。現実に我が家では長男、長女の二人がなっており息子はまだ学校に行けていません。最初はいつか行けるだとろうと考えていたけどもこれが1年以上も続くとはと。そうなった時は、間違いなく焦せるし戸惑います。これは当たり前のことだと思います。
これまで経験してきたことですが成長の過程だと思います。子供の成長、親としての成長。普通や当たり前ということってある人にとっては普通や当たり前ではないんだと。標準的なものさしからはみ出してしまうと焦ってしまったりしてどうにか標準的なものさしに戻そうとするのだけど出来なくて混乱してしまう。いつの間にか自信を無くしてしまう。自分に合ったペースで1つ1つこなして1つの自信を積み上げて行って自分自身の道を進められたらいいなと思います。
まとまりがなく自身の経験に過ぎませんが1例として参考になったりしたら嬉しいです。
今後も息子は学校に行けないかもしれないけども、できること、やりたいことができるようになれたら嬉しいです。今後も、ただただ見守り続けていきたいと思います。
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