どうも新潟在住で転職活動中男子カイザーです。みなさん男40台というと、男盛りでガツガツ仕事をしたり、家族のために一生懸命働いているというイメージをもっていました。実際、自分のまわりの同僚や知り合いもそんな感じでがんばっています。でもあろうことか今の自分は40を過ぎて仕事についていません。そんな自分がなぜ、仕事を辞めたのか、やめて後悔したこと、逆によかったことなど今の気持ちをまとめました。
目次
16年務めた仕事を辞めた理由
就職氷河期
就職氷河期のまっただ中、なかなか就職が決まらずたまたま受験した地元の企業から内定をいただきました。その会社は大手の小売業で今では全国に1000店舗を運営しているチェーン店でした。大学時代は東京の私立大学に進学し、漠然と東京で仕事をすつことを考えていたのですが、結局地元にもどることになりました。
就職して働き始める
最初の赴任地は地元で、実家からも徒歩で通えるよう配慮してもらいました。地元で1年ほど働いたあと、いきなり関西の店舗に配属。しかも店長として。当時の会社は500店舗近く出店しており関西、中四国地区への出店をすすめている勢いのある状況で人を育てる体制が整っていないなか、走り続けている状況でした。当然ながらそのスピードについていけず何人もの人が会社を後にしている状況でした。
私はというと、四苦八苦しながらも店長を3年ほど2店舗で店長を続けてきました。ちなみに新入社員が200人くらい採用されていましたが、2年あまりで150人くらいがやめてしまうという状況でした。今でいうところの完全なブラック企業でした。会社の方針としてローコストオペレーションとして人件費を抑えながら若い店長に運営を委ねている状況だったので長時間労働、休日出勤をしていました。ただそんな中でも一部の優秀な店長は、従業員をうまく教育して運営をラクにできるように努めていました。
本社へ移動
本社へ異動し完全なデスクワークになりました。本社勤務のいいところは完全な週休2日せいだったので休日には職場の同僚と遊びにいったりとする余裕があり、今の奥さんとも出会い結婚をすることができました。それまでは、シフトで休みを決め手いたので同僚ともなかなか休みが合わなかったり、肉体労働でクタクタで休みの日は半日以上寝てすごくことがほとんどでした。
結婚して子供ができる
子供ができたころに本社内で商品を供給する部署は配属になりました。この部署は店舗にむけて取引先から仕入れた商品を振り分けたり、プライベートブランドを海外に発注する業務などで覚えることも多く、仕事量もそれなりにありました。
ある日、心と体に異変が
店舗のときも、本社にきてもただがむしゃらに働いてきたのですが、ぼくが退職をする1年くらい前から、朝おきるのがつらい。起きていても体がだるい。仕事に対する気力がなくなっていきミスが増え、自信もなくなるという負の連鎖が起きていました。だんだんと会社にいくのがつらく感じてきたのもあったのですが子供もできたばかり、家を購入したばかりと仕事を辞められないなと感じていました。しばらくすれば、体調もよくなるだろうと思っていたのですが、だるさや頭痛は収まりませんでした。ただでさえ体調がわるいのに、仕事に対してのモチベーションがなくなってきたことで、会社へいくことがつらくなってきました。
涙がとまらなくでてきた
夏がおわり、秋が深まってきた10月、本格的な冬に向けた季節商品の展開を店舗が行えるよう休日の土曜日にも出勤して作業をしていきました。本来ならば平日に終わらせておかなければならない作業でしたが、日中も店舗や取引先の対応などで忙しく業務が終わらない状態でしたし、気分的、体調的にもよい状態ではなく考えることが止まってしまう状況でした。休日出勤の夕方16時ころになると広いフロアには人がほとんどいないくなり、その静かな空間の中にいるととても空しさというか、悲しさというか切ない気持ちが押し寄せてきました。その日、帰宅しようと駐車場からぼくをかわいがってくれた先輩へ電話をしました。自分のことをせめないで話だけを聞いてほしかったのだと思います。やっぱりその先輩は何も言わないでただぼくの話をずっと聞いてくれました。涙が流れた瞬間、言葉がつまってしまいました。
退職
上司にも相談してみたのですが、どうしたらいいかが自分の中でもわからないままでした。妻にも相談してみたところお金のことも大切だという反面、つらいという気持ちで続けることで体をこわすということの方が将来的にもマイナスであるといってくれました。その数ヶ月後、16年務めた会社を辞めました。
退職後
退職をして半年、自宅で家族過ごしたり、旅行、体を休めたりしてゆっくりと過ごしました。退職直後、それまでの同僚からも連絡があったりして、すごく心配をされました。
退職してのメリット
一番のメリットは、精神的なプレッシャーから解放されてよく寝れるようになりました。体をゆっくりとやすめることができて家族ともそれまで以上に、向き合う時間、話し合う時間をもつことができ子供の悩んでいることや、家事にも積極的に参加したり、小学校のボランティアにも積極的に参加することで、新しい価値観のようなものがあることも知ることができました。いやいやながら会社で働いていたときは、家族にちょっとしたことであたったりして自分自身を否定することで悩んでいいたことがなくなりました。
40才になって退職するということは世間的にもいい印象がないと感じることが多いですが、年を重ねていくなかであのときに立ち止まったことがよかったと思えるような人生の生き方ができるようししていきたいと思っています。
デメリット
時間的、精神的にもラクになった反面、金銭的な面で制限がでてきました。ただ、本当にそれが必要なことなのかどうかを考えるきっかけにもつながり悪いことばかりではありませんでした。
今
41才の今、新しい仕事をさがして転職活動中です。正直、3ヶ月ほど活動をしているのですがいいご縁をいただけていません。なかなかきまらなくてあせりや不安もでてきていますが、自分がやりたいこと、やりたいことをはっきりとさせ、自分にとってワクワクできる仕事を模索中です。
仕事をやめてから自分自身を向き合うきっかけとして一からブログをはじめました。近い将来、ブログを生活の糧となることが目標です。自分が好きなことをする中でそれが仕事につながることができればと日々考えています。
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