おすすめ本「私は私のままで生きることにした」人と比べて何になる

読書

どうも最近、タブレットやスマホでもっぱら電子書籍で読書を楽しんでいるカイザーです。

電子書籍は、お気に入りに本を見つけたら本屋さんに行かずに購入し読めるし、携帯電話でどんな場所でも読めることができるので非常に便利です。

実のところ、わたしは本が苦手でこどものころから読んでいませんでした。ただ、30代ころから仕事などで考えることがあり、その悩みについてのヒントを見つけられないか本を読むようになりました。

その中で、最近読んで、こころに感じることがあった本を紹介したいと思います。

タイトル「私は私のままで生きることにした」

著者は韓国のキム・スヒョンさんで韓国でも60万部以上売れたいるベストセラーの本です。

著者の住む韓国の社会は、日本以上の学歴社会で、すさまじい競争を勝ち抜くことでしか人よりも幸せな生き方ができないという認識があります。たぶん日本と同じだとおもいます。そして自殺率も高いことも共通しています。

日本の自殺率はG7(先進主要国)の中でワーストです。

そのためにも、小さなころから勉強して、優秀な高校、大学に進学し、一流の会社に入らなければならない。

もし、そのレールから一度でも外れると、非正規雇用で不安定な職場で苦労して一生を過ごさなければならない。一生、お金にこまり不幸になる・・・

SNSで、自分がいかに幸せそうな生活をしているかをアピールすることで、他人よりも自分が幸せだということをアピールし、それをみた人はうらやましいと感じたり、ときにはねたんでしまう。自分は人並以下の人間であるとその人間性までもおとしめて苦しんでしまう。

年収が1000万円以上あり、高級車をのり、高級住宅地へ住む。海外旅行へ行く。

生き方も全て数値で比較され、その平均値にしがみつくことで、自分自身をなぐさめ、アイデンティティを自分でまもろうと必死になる。けれども、

その数値以下であることで、悩み、自分自身の価値も低いと感じてしまう。

そんな、生き方が本当に幸せなのかということについて著者が向き合っていく内容です。

ぼく自身も、何を目的で大学までいったかわからず、社会にでるときも、本当に自分がしたいことがわからず、いわゆる大企業にはいり働き、同世代の平均年収をもらい、結婚し、家を建て、子育てをすることが幸せだとばくぜんと感じていました。

でも、それって今、考えるとアホだと思うのですが、結局、子供のときからの世間一般の古い固定観念の中ですりこまれたことで、劇的に変化している世の中で過去に作られた考えに縛られて生きていくことが幸せな生きているだけで、違和感みたいなものを社会にでてからも感じて生きていきました。

幸せなんて、数値ではなく人のこころの中にあるものなのに。

人の生活をのぞいてうらやみ、くらべていても何も得られない。むしろ目の前に当たり前の幸せを見失ってしまっているのでは?

平均的な数値の生活にしがみつき、職場でもパワハラやサービス残業、休日出勤をして過ごし、日々の生活につかれて生きていくことが幸せな生き方なのか。

他人の生活をうらやみながらみて、自分自身をおとしめることで何か得られるものがあるのか。

自分のやりたいことをやり、やりたくないことをやらない。

やりたくないこと、嫌い人と我慢して一緒にいることで、いやな気持ちになるのであれば、一切それをやめて、すきなこと、好きな人とだけいることで、日常の小さな幸せに気づく。自分と向き合うことが大事。

誰のまねもせず、誰もうらやまず。自分を諦めて愛する方法を伝えたい。

平凡だけど美しい、ごく普通の「私たち」のために!

著者のストレートな気持ちが伝わってきます。

日々の生活で疲れてしまっている人や、何か違和感を感じている人におすすめです。内容もわかりやすく、あっという間に読み終わってしまいました。