【拝啓、わたしは痔(ぢ)になりました】・・・・が、日帰り手術で無事なおりました

病気

❶私と痔(ぢ)の出会い

私が32さいのころ、職場の異動で環境が変わってきたころから、排便をするたびに出血していました。朝出社してから帰宅が9時、10時になることが多く、食事も不規則でした。便秘がちになり、排便もかたく、排便時間もながい日が続いていたのですが、ある日、おしりをふくと出血をしていることに気づきました。そのときは、真っ赤な血の色とその量(ふいた紙にびっしり)におどろいたのですが、そのうち直るだろう、そのままようすをみていました。

❷出血から1年後・・・・・どうしようかと悩みはじめる((;゚ロ゚)

出血はその後、でたり、でなかったり。1年くらいたったある日、排便をした後、ズキッ、ズキッとする激しい突き刺すような痛みを全身で感じるようになりました。

あたまの中で、美人なOLのお姉さんがお尻をむけて、「もう大丈夫」と、痔(ぢ)のくすりを宣伝している姿が浮かんできました。あのときは、面白おかしく眺めていたのですが。いざ自分自身にふりかかると・・・・。もう彼女たちのことは笑うことができませんでした。でも、羞恥心のため、薬を買うことすらできませんでした。

❸告白・・・・・私は痔(ぢ)です。

痛みはその後も痛みは引きませんでした。それどころか、日常の生活や会社にいっているときも痛みが気になるようになってくるほどでした。特につらかったのが排便をするときの激しい痛みでした。このとき、排便をすることが、恐怖になりつつなりました。

排便しながら、「神様、たすけてください・・・・・」ウミガメのように涙をながしながら排便をしていました。排便をすることが怖くて便を我慢するようになり、それが原因で便秘となり、便がかたくなるとい、苦痛のスパイラルが続きました。

ある日、あまりにトイレからでてこれなくて、心配した妻に「おれ、痔(ぢ)なんだよね・・・・」ともらしてしまいました。妻はすごく心配をしてくれて、すぐにドラッグストアでボラギノールの軟膏を買ってきてくれました。(涙)

「ありがとう。」ただ、素直な気持ちが言葉になってでてきました。

❹肛門科

ボラギノールを風呂上がりなどに塗ってみたものの、痛みは全くひきませんでした。

ある日、妻から「もしよかったら、ネットで調べてみたんだけど、近所に●●肛門科があるけど、いって見たら?ここからも近いみたいだし。」

一年くらい前だったら、肛門という言葉のフレーズに対して笑ってしまっていたかもしれません。が、その時の自分は、「とりあえず行こうかな。」と即決するほど痛みから解放されたい気持ちが強くなっていました。

❺いざ、肛門科。

決意を決め、平日の午前中に妻から教えてもらった「●●外科(※看板には肛門科は書いてありません」へ出社前にいきました。肛門科は、いつも私が出社する際に毎日通っている大きな通りにありましたが、全く認識していませんでした。

学生時代に私が住んでいた近くに「多摩肛門科(たまこうもんか)」があり、そのフレーズがおもしろく<たまもみるけど、こうもんもみるんか>笑い話にしていました・・・・・それから数年後に、お世話になるとは夢にもおもわなかったです。

玄関を入り、スリッパに履き替え、急な階段の向こう側に受付がありました。すでに2人が待合室で診察をまっていました。年配のおばあちゃんと、50代くらいの男性でした。「あぁ、みんな同じ苦しみを抱えているんだなぁ」と勝手なシンパシーを感じてしまいました。

⑥いざ診察 生まれてはじめての、見られました

30分後、「カイザーさん診察室へお入りください」

ドキドキしながらはいると、そこには、70オーバーの白衣を着たドクターMがいすに座っていました。

ドクターM 「いつから痛いの?」

 カイザー「一年以上前からです」

ドクターM 「仕事はどんなことをしているの?」

 カイザー「ほとんどパソコンを一日中使っています」

ドクターM「座りっぱなしだよね。おしりへの負担がおおきいよねー」

    「食事も不規則なんですか?」といった質問のあと、

     「じゃぁ、ずぼんを脱いでそこのベッドの上に四つん這いになって」と言われ、気持ちの動揺をおさえながら、ドクターにご開帳。そのときは、恥ずかしさは全くなく、ただ、この痛みを早くとってほしいとの強い願いだけでした。【ぼくは、はじめて、おとこの人にお尻の穴をみられました。】

⑦診察結果 「じゃ、明後日きてください

「そしたら、レーザーで手術をします。明後日の5時にここにきてください。」

「手術が終わったら、そのまま会社にいけるよ。」

まさか、手術をするとは思わなかったのでかなりびびりました。そしてレーザーで手術をするって言われ、一気に不安になり、ドクターMに質問。

「先生、レーザーって痛みはないんですか?」

ドクターM「少し、あてた時にチクッとするだけでたいしたことないよ。」

おぅ、そんなに簡単に終わるのか。まぁ、この痛みから解放されるのであれば、多少の痛みはしょうがない。と自分で納得し、手術の同意を完了しました。

ちなみにぼくの治療は レーザーで内痔核を固めて縮小させる方法です。周囲を傷つけることのない安全な方法だと言われております。

⑧手術当日 あぁ、キティちゃんのサンダルが・・・・・

手術前日は、初めての手術ということでなかなか眠れないまま朝の4時になり、朝の支度をし、ドクターMのいる病院へ車で向かいました。

受付をすませ、病室のベッドで待機。となりのベットはカーテンがかかっており既に手術を終えたであろう患者さんが横になっているようでした。その患者さんはおそらく若い女の子かなぁと勝手に感じたのは、置かれたサンダルがピンクのキティちゃんだったから。

⑨手術 あぅつ!!痛くないっていったじゃーーーん!!!!

用意された着物に着替え横になっていると、「カイザーさん、こちらへきてください」と看護師のおばさんによばれ、手術台の上に移動。5分後ドクターMがやってきて

「はい、じゃぁ四つん這いになって」と指示。ひんやりと冷たいビニ手で患部を触診後・・・・・

「すこーし、ピリッとするからねぇ」といったその直後「あぅっ!!」と思わず声がでてしまうほどの激痛が、こころの中で「このーーーー、痛くないっていったじゃんかよーーーー!!!」と思うも間髪いれず「あぅっ!!!」約15分でレーザー手術は完了しました。ベッドで待機するよう指示され、あまりの激痛に腰砕け状態になりなんとかベッドで横になりました。ふと、となりのベッドをみるとキティちゃんのお姉さんがまだ休んでおりました。「ご苦労様。と、こころの中でつぶやきました」

⑩手術後、会社へ  上司へ「肛門が痛いので早退させてください」

手術費は、大体8万円弱で、保険外治療。ただし、個人で医療保険に入っていた場合は当てはまればそこから3万円が戻ってきました。